2011年8月12日金曜日

Rewrite (ネタバレ) クリア後感想

全体を通して

Key作品って、各ヒロインキャラのシナリオを終えたあとに出てくる物語のメインシナリオがだいたい気合はいってて、キャラによっては多少外れっぽいシナリオがあったりするんだけど、今回は逆で、どのキャラのシナリオも良く出来てた。逆にメインシナリオの方が少し難しくて、普通にプレイしてるだけだと上手く理解できなかった。ひと通りクリアしたあと、色々と曖昧な部分が多かったので2週目を飛ばしながらだけどプレイしたり、考察サイトを覗いたりしてみたら、MoonとTerraもなるほどという感じだった。

「泣き」要素

Key作品に求めてた「泣き」要素については、各ヒロインキャラのシナリオで十分満足な感じ。ルチアシナリオのひまわり畑、隔離施設での叫び、静流シナリオでの瑚太朗都の別れ、日記。ちはやシナリオでの親からの伝言、ぎるとの別れ。この辺がすごく良かった。

「バトル」要素

逆に今までにない感じだと、バトル要素。こんなに各キャラ全部に詰め込まれるとはびっくりだ。エイプリルフール発表の動画が何もウソが混じってなかったからね。バトルものだったってことか。描写については何度か書いているように波長があってすごく盛り上がる時と、なんだか覚めてしまう時があった。とりあえず人間の敵がおしゃべりすぎなのがちょっとなぁ。それと、1秒に何発だの、この空間にどれだけだの、何杯の力だの、数値を計算して凄さを表す表現ってのがどうもさめてしまう・・・うみねこのなく頃にの時も思ったけど、竜騎士さんの芸風なのかな?どうも苦手だ。
でもルチアシナリオの最後の静流、ちはやとのバトルはすごく良かった。スクリプトも頑張ってる感じだったし。ちはやシナリオの巨大化した咲夜とのバトルも熱かった!オープニング曲というBGMに騙されてるのかな?でもすごくよかった。逆に、ミドウとのバトル、高砂とのバトルはしゃべりすぎだったかなと思った。
あと、バトル要素が増えたことでバトル曲が増えてテンションの上がる曲が多くなって嬉しかった。

伏線

伏線の多さ、上手い隠し方。今回はその辺をすごく感じた。こういうのを探していくのもおもしろいね。この時のこのセリフはそういうことか!みたいのがあちこちに散りばめられてて面白い。だいたい秘密が明かされるまで本当に分からない事が多い。小鳥のシナリオはかなりびっくりした。日常パートでのまったくそれを臭わせない感じ・・・よかった
あとは、キャラの特殊な属性とか、ギャグ的な過剰表現とかがかなりの数がシナリオの設定に絡んだ伏線になっててびっくりした。小鳥さんのガーデニング能力はドルイドの力だし、小鳥母のちょっとずれた変な受け答えは魔物化されて知性が無いという伏線。ルチアの辛党も毒の抑制剤による副作用。ちはやの怪力もキャラ付けとして入ってるだけとおもいきや、咲夜という魔物との契約によってできたものだし。朱音の謎の権力もガイアの聖女としてのもの。静流のオッドアイは・・・というかオッドアイは基本シナリオに絡む伏線ってのはわかりやすいけど。それにしても色々うまくつくられててびっくりした。

ホラー要素、グロ表現

竜騎士さんがはいったからなのかな。アサヒハルカのシナリオはなかなか面白かった。ルチア視点での物語が虚偽という叙述トリックはちょっとやり過ぎかな?と思ったけど、あれがないとホラーな感じが出ないかな・・・でもまぁ面白かった
グロ表現もなんか増えたね。魔物に食い殺される人が多いこと・・・でもまぁ押さえ気味だったしバランスは良かった気がする。

限定版についてきた小説

これクリアしてから読んだ。怪我をしてから本編の最初につながるまでの話だね。何気に重要な話じゃないか。最初のオープニング前のセリフとも関わってくるし、世界設定の理解の手助けになった。

世界設定

この辺は田中ロミオさんの力か。Moonシナリオでの設定。現世パートを世界設定と絡める感じとか面白かった。あらためて二週目をプレイしてみると色々感じ方が違う。Moonで模索した世界が滅亡しない可能性の命の理論。それをアウロラに乗せてTerraへ送り込む。「いつかまた君と会いたい 天王寺瑚太朗」が篝火となって選択肢を導く・・・それによってとても選びきれるようなものではない無数の選択肢から正解を選び取れるという選択肢の演出とかあらためて見るとよく出来てる気がする。

地球での再変換をもうあと一度しか行えないぐらいエネルギーが枯渇している状態で、月に一度引き上げて慎重に命の理論を組む。現実の地球で試せるチャンスはあと一回ってことなんだろうね。そうなるとTerraシナリオで篝を「逃がす」を選べなかった場合のバッドエンドは真のバッドエンドで、もう星の救済を行っても二度と生命が生まれない。地球の死を意味するんだろうな。

「良い記憶」というのはTerraで篝が宇宙開拓やテラフォーミングに興味をしめしたように宇宙へ命を広げることになるのかな?地球に優しいエコ、環境破壊を抑える、戦争をなくす。そういったことが「良い記憶」になると思ってたけど、人類の発展が停滞すること。発展の可能性が止まってしまうことが、宇宙へ命を放つという「良い記憶」に繋がらないってことなのかな?
最後のシーンで召喚された瑚太朗が月に行ける。何万もの生命力を使えば外宇宙にも行けると言ってるのは、「良い記憶」を作るための事なんだろうか?

MoonとTerraが月の篝によってつくられた命の理論に「いつかまた君と会いたい 天王寺瑚太朗」が組み込まれ、無数の可能性を篝火によって抜け、人類が魔物と超人の力を得て革命を起こし、瑚太朗が召喚されて月に、篝に会いに行く。そんな話だと考えると、壮大でいい話だね。それがきっかけで魔物の力による宇宙開拓が始まり、地球での命が宇宙に広がっていく・・・それが篝たちの「良い記憶」であり願い。地球の滅びを回避する手段でもあるってことなのかな?

この辺の解釈はそう思っただけなので、真意はわからないけど、そういう考え方をして2週目をプレイしてみると随分MoonとTerraの印象が変わった。最初クリアした直後は何が言いたかったのかよく分からなかったし、地球の環境破壊にたいしてガーディアン、ガイア、ドルイドと3つの視点を提示してるようなものかと思ったけど、この解釈だとその3つのそれぞれの方法では各ヒロインのシナリオのように皆が幸せにならない。宇宙へと進んで生命を広げていこうってことなのかな?最後のシナリオだけが全員が揃ってるし。

なんか、勝手に自分で盛り上がっちゃったけど、そういう考えをもって二週目とかやると面白いね。1週目をクリアした直後は色々分からなくて、各ヒロインのシナリオの方が面白かった。MoonとTerraってそれまでのヒロインが幼くなっちゃってて実質出て来てないようなものだしイマイチなんじゃないか?って思ってたけど、こうやってみると壮大な篝と瑚太朗のシナリオとして面白いかもね。

後日「乙月杯日(・人・)」ルートクリア

少し間をおいて、こっちのルートもクリアしてみました。・・・バカだwww
こんな世界設定でも、こんなエンディングも有りです。みたいな二次創作物的なおまけシナリオなのかな。そういえば、リトルバスターズでも筋肉エンドがあったな。最近そういうノリが好きなのかな?Keyは

最後に

最近、ゲームの感想とかをエントリーとして残すのは、将来時間差でクリアしたフレンドと話をするために思い出すためだったりしてる。このエントリーも、きっと何ヶ月もあとにRewriteをクリアして読んでるフレンドとかも居るんだろうなぁ~と思いながら書いた。みんな楽しめたかな?

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